MOVIE

8 mile

クリック詳細 オススメ度(5段階):★★★★☆
監督:カーティス・ハンソン
製作:カーティス・ハンソン/ブライアン・グレイザー/ジミー・イオヴィン
脚本:スコット・シルヴァー
出演:エミネム/キム・ベイシンガー/ブリタニー・マーフィ/メキー・ファイファー/エヴァン・ジョーンズほか
公開:2002年
製作国:アメリカ
ジャンル:ヒューマンドラマ/Hip-Hop
その他:2003年アカデミー賞最優秀主題歌賞受賞


[コメント]
この映画は、当時組んでいたバンドのライブ前日に、何故か野郎二人で映画館に観に行った作品です。 自分は音楽をやっている人間だから分かる部分がいくつもありました。生きた音楽というのは常に身近な場所に存在しています。生きている中に自然と音楽が存在しています。そしてそれらで生きようと思った人は、スポットライトが当たる何年も前から苦労と努力で深く自分を掘り下げて行く。音楽でもアートでも趣味でも、自分の好きな事で飯を食って行くというのは何でこんなに大変なんだろうって思います。
冒頭、のっけからMobb Deepの『Shook Ones Pt. II』でこの世界に持ってかれます。地元での悪ふざけや音楽活動や恋愛、カタチは違えど皆若い時に通る道です。EMINEMも例外では無く、ただ人より努力をして、人より自分が何をすべきかを把握してただけなんだと思います。その結果今の知名度を築き上げたんでしょう。
そして映画のエンディングはこの作品のテーマソングであるEMINEMのラップで締めくくるんですが、映画館で観てホント良かったなと思ったのが

曲の歌詞が字幕で出たんです。(DVDだと出ないんですよ・・・)

あの曲の歌詞を読んでこそのエンディングなんです。映画だけではなくEMINEM自身のテーマであるような、そんな内容です。
映画館でスタッフロールが流れても誰一人席を立つ人はいませんでした。何故ならこの映画の最も意味のある部分は、最後の曲の歌詞に込められているからです。

DVDで歌詞の字幕が出ないのが残念で仕方ありません(自分が買ったバージョンがそうだったのかもしれませんが)。この映画は単なるプロモーション映画とは違う、しっかりと意味のある映画だと思います。


- LOSTMAN'S LIFE -